【テネシー州ナッシュビル30日(日本時間31日)】WWE真夏の祭典「サマースラム」で、元NXT女子王者の〝暗黒の逸女〟紫雷イオが衝撃の復帰を果たした。

 同大会で行われたロウ女子王座戦では、王者ビアンカ・ブレアがベッキー・リンチを雪崩式スパニッシュフライからKODで叩きつけ、タイトル防衛に成功。試合後、ベッキーは抗争を繰り広げてきたビアンカに握手を求め、ハグをかわした。
 
 ここで、ケガで欠場していた元ロウ&スマックダウン女子王者のベイリーが約1年ぶりの登場。さらに元NXT女子タッグ王者のダコタ・カイが姿を現した直後だ。黒い皮ジャンを着たイオが突如、花道に出現。頭を左右に振りながら、ふてぶてしい表情で入場してきた。

 ベイリー、ダコタと3人で並んだイオは、そのままリングイン。王者ビアンカの前に3人で立ちはだかった。ベイリーとともにビアンカを挑発したところで、ベッキーがリングに入ってビアンカを助太刀し、イオ&ベイリー&ダコタと対峙した。ビアンカとベッキーは「カモーン!」と挑発に出たが、ベイリーにうながされてイオはリングを下り、大ブーイングの中で不敵な笑みを浮かべて引き揚げた。

 逸女は今年4月からNXTを欠場。現地報道や関係者の話では負傷のためとされたが、同時にWWE退団も含めた去就が騒がれていた。それが一転、WWE真夏の祭典登場で、存在感を強烈にアピール。今後はロウに昇格するとみられる。となれば、標的はビアンカのロウ女子王座だろう。

 2018年6月のWWE入団発表から4年かけての「サマースラム」登場は、イオにとって大きなターニングポイントになりそうだ。