弾みの1勝となるか。配信されたWWE・NXTで、紫雷イオ(31)が貫禄の勝利を挙げた。

 試合前に負傷中のパートナー、ゾーイ・スタークと「女子ダスティ・ローデス・タッグチーム・クラシック」について話していると、ティファニー・ストラットンが姿を見せて「私がイオを倒した後にパートナーを探す時間があるわよ」と挑発してきた。イオは「おい、あんな失礼なヤツみたことないぞ! 教育してやるわ」と怒りをあらわわにして一騎打ちに臨んだ。

 試合ではイオを挑発するかのように空中技を仕掛けてくるティファニーにイラつきながらも、豪快なフラップジャックやドロップキックを決めて攻め込んだ。さらにティファニーが攻勢に出ると、観客は「レッツ・ゴー・イオ! レッツ・ゴーイオ!」の大合唱と手拍子で逸女を後押しした。

 これでイオが燃えないわけがない。ティファニーの足を捕まえて動きを止めると、強烈な掌底アッパーで形勢逆転。観衆の「イオ! イオ! イオ!」の熱狂的なチャントを受けながらダブルニー、ボディースラムと怒とうの連続攻撃だ。最後はコーナー上段から鮮やかに宙を舞い、必殺のムーンサルトプレスを叩き込んで3カウントを奪った。

 宣言通り実力の違いを見せつけたが、それ以上にユニバース(WWEファン)から支持を得ていることは大きい。2018年6月のWWE入団表明から3年半。22年こそロウ&スマックダウンへのステップアップ、さらにその上のステージへ飛躍したいところだ。