女子プロレス「スターダム」29日の東京・両国国技館大会で首の負傷から復帰する〝お騒がせ女〟ジュリア(27)が、選手の大量離脱に見舞われた「アイスリボン」について激白だ。年内で7選手が退団し、1選手が契約変更となる古巣マットについて何を思うのか。


【スターダム・ジュリア お騒がせ女の帰還(4)】

 ――女子プロ界が激動の時を迎えている

 ジュリア コロナの影響もあるんだろうな。コロナで大きくなる団体、小さくなっていく団体がはっきりしたんじゃないかなって。

 ――スターダムは急成長した一方、他団体の中には苦戦を強いられているところがある

 ジュリア 私は前から小さい団体は統合するなり、団体数を減らさないと女子プロレスが大きくなることはないと思ってるから。今年はもしかすると、不本意かもしれないけど女子プロレス界にとって大きな転換期、もちろんプラスに働く転換期だったのかもしれないって思ってる。

 ――ジュリア選手がかつて所属したアイスリボンは今年いっぱいで所属選手が大量離脱する

 ジュリア ハッピーで円満、それで退団者が続出っていうのもすごく不自然な話。ノーツイートのトークライブで暴露大会するのはいいけど、ファンを楽しませてくださいよ。プロレスラーでしょ? そういうのはリングで見たかったね。「アイスリボン対プロミネンス」って面白そうじゃない?

 ――団体側も去る選手も「円満」を強調していた

 ジュリア「本当はお前のことが大嫌いだったんだよ」とひと言でも言っておけば、プロレス業界に一つ目玉ができたんじゃないかなって。だって、プロレスって感情をぶつけ合って戦いを見せるもんだから。彼女たちはいつも「嫌い」っていう感情を隠すからね。本音を隠して。まあ、そこがアイスリボンらしいっていうか、女子そのものって感じで好きな人もいるんだろうけど。私の好みとは違うかな。

 ――ジュリア選手は常に正直な感情を表に出す

 ジュリア ジュリアがアイスを出た2年前、あの時、私一人抜けたって何の問題もなかったはず。むしろ私が抜けて、アイスリボンは一致団結したとさんざんアピールしてたよね? 当時、練習に参加してなかったヤツまで一緒になってツイッターやったりしてさ。彼女たちの絆は深まってたんじゃないの。

 ――2019年秋にジュリア選手がアイスリボンを離れスターダムに入った時ですね

 ジュリア それがいつの間にか前と同じ状況になったなあって思ってたら、突然それぞれ道が分かれてしまって。2年前に「一致団結」と叫んでた状況とは変わってしまったね。いいんじゃない。大きな団体の分裂はそれだけで話題になるし。ただ、私はプロレス界全体が盛り上がるのが一番だと思っている。だからプロレスでハッピーって雰囲気は、それが好きなお客さんたちにとってはいいと思うけど、プロレス的にはどうなんだろうね。

 ――例えば藤本つかさ vs 世羅りさをやったら面白いということか

 ジュリア それは見たい。全然ハッピーと違う。それならは私、チケット買っちゃうと思う(笑い)。あとは残った選手たち。うるさい先輩たちがいなくなってラッキー!くらいに思っているのかどうか。団体を支えていた主要選手が抜けて、焦りというか、危機感をどれだけの選手が感じているか。そのへんは私なんかより、当事者の選手たちは強く感じてると思うけどね。これからじゃない?

 ――今後どうなると思うか

 ジュリア 大きな区切りをつけたアイスリボンで、新チャンピオンのつくしは本当に大変な時期を迎えると思う。8度目の挑戦だっけ? それでやっとベルトを巻いて、これからたくさん防衛戦していくぞという時に、防衛戦をやりたいであろう相手がゴッソリ抜けて、つくしが一番苦しいと思う。プロレスって強い、輝いてる相手がたくさんいればいるほどそれが宝になる。出てった私が言うのもなんだけど、私はつくしに頑張ってほしいと思ってる。まっ、あそこの社長は大嫌いなんだけどね。アイスリボンのことは陰ながら応援してる。