プロレスリング・ノアは24日に都内で会見し、アビッド・ハルーン(22=パキスタン)が所属になったことを発表した。

 アビッドは猪木氏が1976年に死闘を繰り広げたパキスタンの英雄アクラム・ペールワン(故人)の一族で、2014年に同国を訪れた猪木氏に弟子入りを志願した。その熱意をくんだ猪木氏の支援で来日すると日体大荏原、日体大柏、日体大でレスリングのトレーニングを積み、2021年にはレスリング全日本大学選手権125キロ級で準優勝。2022年の東京五輪もパキスタン代表97キロで出場を目指したが、最終予選で敗退した。

 今後はノアの所属としてプロレスのトレーニングを取り入れつつ日体大を中心に練習してパリ五輪出場を目指した後、プロレスデビューする。経緯についてサイバーファイトの武田有弘取締役は「IGFの関係者から『(ノアに)興味を持っている選手がいる』と紹介されて一度話をしました。本人がもう一度目指したいということで、それもサポートしますと」と説明。アビッドはノア入りを志望したきっかけがIGF関係者に連れられて観戦したことだったとして「ノアの試合が衝撃的で。試合を見てやりたいと思いました」。猪木氏からも「頑張ってくださいといってもらいました」とエールを送られたことを明かした。

 パキスタンの英雄ペールワンを大叔父に持つサラブレッドの今後に注目だ。