【新日本】何かが起きる冬の札幌 オカダが絶叫「アントニオ猪木!」

2020年02月03日 00時00分

タイチ(左)をレインメーカーで沈めたオカダ・カズチカ

 新日本プロレス2日の札幌大会で、前IWGPヘビー級王者のオカダ・カズチカ(32)がタイチ(39)とのシングル戦で勝利を収め、復活ののろしを上げた。

 新日本デビュー戦(2008年4月)の相手と約12年ぶりにシングル戦で激突したオカダは、タイチの古巣・全日本プロレスイズムあふれる猛攻に苦しめられた。デンジャラスバックドロップ2連発、さらにジャンボ鶴田さんばりに「オー!」と叫んでからのバックドロップホールドを浴びてしまう。かと思えば、レフェリーの目を盗んでの金的攻撃からタイチ式外道クラッチと、変幻自在の攻めになかなかペースを握れない。

 それでもブラックメフィストだけは回避すると、天翔十字鳳(トラースキック)をキャッチし旋回式ツームストーンパイルドライバーを発射。最後は渾身のレインメーカーで振り切り、30分を超える激闘に終止符を打った。

「何かが起きる冬の札幌」と呼ばれる北海道決戦で順当に勝利を収めたオカダだが、“事件”は試合後のリング上で待っていた。「札幌大会、何も起きなかったので、僕が今、気になっている人のことを言わせてください」と語り始めると「アントニオ猪木!」と、なんと団体創始者・猪木氏の名前を絶叫。長らく団体と疎遠な状況が続いている猪木氏の名が唐突に、しかもオカダの口から出たことで場内は騒然となった。

 その後のバックステージでは「猪木発言」には一切触れずに「まあ、今ベルトがないんでね。好き放題やらせてもらいますよ。ありがとうございました」と足早に控室に消えた。本紙は発言の真意を問うべく会場を出るオカダを直撃したが「答え合わせは、まだでしょ」と意味深長な笑みを浮かべるのみだった。

 新日プロでは2009年9月に当時のIWGP王者・中邑真輔(現WWE)が猪木の名前を叫び波紋を呼んだ。当時は直接的な展開に至らず、以降も両者の距離は縮まっていないが、今年1月6日の大田区大会で行われた獣神サンダー・ライガーの引退セレモニーでは、猪木氏がビデオメッセージを送っている。果たして今回の発言によって新たな展開が生まれるのか、そしてオカダの思惑はどこにあるのか…。真冬の札幌決戦は謎を残したまま幕を閉じた。