ドラゴンゲート12日の後楽園ホール大会で、オープン・ザ・トライアングルゲート王者のシュン・スカイウォーカー(25)、箕浦康太(23)、ジェイソン・リー(29)組がEita(30)、石田凱士(26)、H・Y・O(25)組に敗れ王座陥落した。

 この日の大会は試合ごとの入場テーマ曲をもって出場選手およびカードが発表される方式で行われた。王座戦開催がアナウンスされると、挑戦者には前王者のR・E・Dが登場。昨年12月後楽園大会のダイレクトリマッチが行われた。

 昨年末から不協和音が鳴り響く王者組のマスカレードは、シュンがベルトを持ってこずに一人浮いた状態。一方の挑戦者組もEitaと石田があからさまに不機嫌な様子でH・Y・Oと距離を置くなど、開始早々から異様な空気が漂う。

 タッチの拒否など様々な思惑が入り乱れた乱戦は、やはり大荒れの決着となった。R・E・Dが持ち込んだボックスを箕浦が奪うと、シュンはH・Y・Oを羽交い絞めにして攻撃を促す。ところがこのボックス攻撃がシュンに誤爆してしまい、そのまま3カウントを奪われてしまった。

 シュンは「箕浦、お前なにしてくれてんだよ。オイ、いいよ分かったよ。分かった! ここで謝れ俺に。話はそれからだ」と激怒したが、これまでの自己中心的な行動がアダとなり箕浦は「謝らねえよ」と拒絶。「分かったよ、マスカレードなんてもうどうでもいい。お前らとなんかやってらんねえ」とブチぎれたシュンに対し、R・E・DのH・Y・Oが「いいじゃねえか。おいシュン、お前も分かってるだろ。お前の唯一の理解者は、同期のこの俺しかいねえだろ。どうだオイ、俺たちと一緒に面白いことやっていこうぜ」と勧誘する。

 これに対しリーダーのEitaは「こんなクズと握手しやがって。こいつをR・E・Dに入れるつもりか? 勝手なことするなら今すぐこのチーム抜けろ」と反対。石田も即座に「お前は今日を持ってR・E・D追放じゃ、こら」と宣告した。

 ところがR・E・Dの他のメンバーはEitaと石田を襲撃しボコボコに。リーダーを逆に追放したH・Y・Oは「この俺が追放? アホか、お前ら。さんざんわざと俺に攻撃してきて恥かかせやがって、ふざけんじゃねえぞ。リーダー気取りのEita、他団体出て楽しそうにしてんな。そんなんでリーダーが務まるわけねえだろ。R・E・Dは俺の頭脳で成り立ってたんだよ。勘違いすんな。きょうを持って俺たちは邪魔者2人を排除して生まれ変わった」と豪語した。事実上崩壊したマスカレードからシュンが加わり、リーダーのEitaと石田が追放というクーデターが勃発。ドラゲーマットは新局面を迎えた。