DDTの秋山準(52)が、2連覇がかかるシングルリーグ戦「D王 GRAND PRIX 2021 Ⅱ」(11月3日、大田区で開幕)を省エネ作戦で乗り切る。

 今年は上野勇希、火野裕士、遠藤哲哉、吉村直巳、ボディガーと同じAブロックにエントリー。「(警戒する相手は)みんな同じだけど、しょっぱなの試合は大事。初戦に向けて飛ばしていけるようにしたい」と11月3日の初戦で激突する上野との公式戦に照準を合わせる。

 今年もV候補の一角に目される立場。過酷な連戦ではコンディションの維持も重要となる。「当たり前のようにケガしないこと。それが一番難しい。でも特にリーグ戦ではそれが一番大事」と気を引き締めながら「長くやる試合は考えてない。長い試合は自分の体力も余計に削られるから、早くに終わった方がいいに決まっている。だからババッと短期決着を狙っていく」と予告した。

 ただし気になるのは、秋山が大一番での短期決着戦に弱いことだ。ノア時代の2002年4月のGHCヘビー級王座戦で「5分以内に決着をつける」と予告したが、小川良成に4分20秒で敗北。12年8月には全日本プロレスの3冠ヘビー級王座戦で船木誠勝に4分37秒で敗れ、王座から陥落した。こうした〝負の歴史〟に終止符を打つ意味合いもありそうだ。

 その先に見据えるのはKO―D無差別級王座に返り咲いた上での、来年3月20日の東京・両国国技館大会だ。「一番いいところでやりたい。それが何かといったら(王者として)メインでタイトルマッチ」。まずは史上初の連覇を果たす。