大日本プロレスの18日・後楽園ホール大会でBJW認定デスマッチヘビー級選手権が行われ、王者・宮本裕向(39)が神谷英慶を下し、2度目の防衛に成功した。

〝高い壁〟として、後輩の前に立ちはだかった。16日の高知大会で橋本大地とのコンビで保持していたBJW認定タッグ王座から陥落し、ベルト奪取へ目の色を変える神谷との試合は「蛍光灯&有刺鉄線マシマシボード&有刺鉄線バリケードデスマッチ」形式で行われた。

 序盤から王者は攻勢をかけた。コーナーの有刺鉄線ボードに顔を押しつけ、相手の頭に有刺鉄線をねじ巻くなど、凄惨な場面が続いた。

 その後もコーナー上の神谷を場外の有刺鉄線ボードめがけて放り投げたり、そのボードを神谷にかぶせてその上を闊歩するなどやりたい放題。最後は月面水爆弾で葬った。

 試合後は「神谷が少しでもデスマッチヘビーに興味を持ったならうれしい。この試合形式も神谷が決めた。あいつの勝ちたい気持ちは伝わってきた」と挑戦者をたたえた。

 その上で「これからはあいつら(の世代)がデスマッチを引っ張っていく時代。でも、経験が浅い。だから俺たちが背中を貸して経験を伝えたい。俺はそういう王者になりたい」と、王者として後継者育成にも尽力することを誓った。