年明けの全日本プロレス・世界タッグ王座戦を前に、青柳優馬(26)の陰湿攻撃が冴えまくった。

 全日本は6日、都内の事務所で会見を開き、来年1月3日の東京・後楽園ホール大会で「世界最強タッグ決定リーグ戦」覇者の宮原健斗、青柳組が諏訪魔、芦野祥太郎組の世界タッグ王座に挑戦すると発表した。

 ここで王者組に揺さぶりをかけたのが、今年〝陰湿ファイター〟として成長著しい青柳だ。冒頭「昨日嬉しくてお酒を飲みすぎてしまい、頭が痛いです」と言いながら「みなさん、最強タッグの会見のことを覚えていますか? チャンピオンチームのチャンピオンらしからぬ言動や行動を。片やベルトを投げて器物破損、片や遅刻。器物破損専務と遅刻太郎ですよ! 彼らはチャンピオンにふさわしくない。我々(仕事上の付き合いだけの)ビジネスタッグがベルトの輝きを取り戻し、価値を上げます」とリーグ開幕直前の会見でジェイク・リーと乱闘の末にベルトを投げてLEDパネルを破損させた諏訪魔とその会見に遅刻してきた芦野を糾弾しつつ闘志をみなぎらせた。

 これに味方の宮原から「まあ、俺と彼の意気込みのベクトルは違うけど…」とはしごを外され、芦野から「コノヤロー、ボコボコにしてやる」と怒りを買ってもお構いなし。「大体、ベルトを見てくださいよ。ボロボロじゃないですか。チャンピオンの管理能力に問題があるんですよ」とイチャモンをつけ出すと、ついに諏訪魔から「青柳…。なんでそんなに変わっちゃったんだ。いつも道場の若手に教えているお前がそんなだと、みんなにうつっちゃうじゃないか。祥太郎も怒っちゃったし、試合で人間性をまっすぐに戻したいよ」とまで言われてしまった。

 だが青柳はこれに「ベルトを投げて器物破損した人の発言とは思えないんですけど! ププププ…」と吹き出し、火に油を注ぐ始末だ。年明けからなんだか大変なことになりそうだ。