一歩も引くつもりはない。東京女子プロレスのプリンセス・オブ・プリンセス王者、山下実優(26)が、瑞希(26)とのV4戦(来年1月4日、東京・後楽園ホール)で〝壁〟になることを誓った。

 25日のプリンセスタッグ王座戦(後楽園)で敗れた瑞希との王座戦が正式決定した山下は「瑞希と対戦したいのは、今年負けた結果を晴らすだけじゃない」と強調した上で「東京女子に対して気持ちがすごく強いことは日ごろから思っているし、そういう瑞希だからこそイッテンヨンで戦いたい」と続けた。

 今夏の「東京プリンセスカップ」準々決勝で敗れた雪辱以上に、7年連続開催となる新年1発目の舞台にふさわしい相手だからこそ挑戦表明を受諾した。ただし、長期政権を見据える上では通過点に過ぎない。「イッテンヨンはすごく特別。そういう場所で戦えてうれしいけど、ベルトは譲らない」と王者としてのプライドをにじませた。

 一方の瑞希は「みんなでつくり上げてきたイッテンヨンで自分が挑戦できることはすごくうれしい」と涙ぐみながらも「東京女子所属になって1年。ここで背負っていけるようになりたい」と初の同王座取りに自信をみなぎらせた。