【巨人】セオリー無視の〝秒殺降板〟 井納翔一にささやかれる本格的「冷や飯生活」

2022年06月23日 05時15分

降板を告げられ悔しがる井納翔一(左)と増田陸(東スポWeb)
降板を告げられ悔しがる井納翔一(左)と増田陸(東スポWeb)

 見切りをつけられたのか――。巨人は22日のDeNA戦(東京ドーム)を5―4で競り勝った。最後はウォーカーの特大弾でシーソーゲームを制したが、波紋を広げそうなのが井納翔一投手(36)の〝秒殺降板〟だ。4―3の4回に登板するも暴投を含む4球連続ボールで原辰徳監督(63)は交代を即決。FA右腕には本格的な冷や飯生活到来もささやかれている。

 初回から点の取り合いとなり、同点の7回にウォーカーがバックスクリーン左へ決勝の15号ソロ。原監督も「積極性も含めて躍動感があるし、日々成長していっている。飛距離というのは、群を抜いているところはありますね」と賛辞を惜しまなかった。首位ヤクルト追走に向けて価値ある1勝だったが、5回の継投では本拠地がどよめきに包まれた。

 先発メルセデスが降板し、4―3の無死一塁で2番手に送られたのは井納だった。ただ、右打者の蝦名にストレートの四球を与え、3球目には暴投で二進も許した。次打者も右打ちの桑原で、原巨人では右打者に対し右腕を送るのが一つの〝セオリー〟でもある。しかし、指揮官は即座に腰を上げて左腕・高木への交代を告げ、井納はわずか4球で出番を終えた。

 この電光石火の降板劇にチームスタッフは表情をこわばらせて「右打者でも勝負させてもらえないとなると、もういいところで使われることはないんじゃないか」と言い「監督からすれば、アクシデントから10日くらい空いて〝よーし、行ってこい〟と送り出したはず。その結果がストライクを取れずに四球では話にならないと判断したのでしょう」と推測した。井納は11日の楽天戦(楽天生命)で打球が右足に直撃して以来の登板だった。

 ただでさえ、今季はチームに若返りの荒波が押し寄せ、投手最年長の井納は危機的立場にある。5月31日の一軍昇格後もベンチ外となる日が多く、この日が4試合目。少ないチャンスで結果を残すしかない状況での「4球降板」が持つ意味は重いとの見立てだ。

 井納が与えた四球で無死一、二塁とピンチが広がり、高木は同点とされたものの傷口は最小限にとどめた。そして、原監督は「(高木)京介がよく1点でしのいだ。2点ぐらいは覚悟しながら送り出したんですけど、肝の据わり方という点では非常に良かった」としつつ、FA右腕に言及することはなかった。

 井納は今季が2年契約最終年。一軍で敗戦処理として生き残るか、ファームに埋もれてしまうのか…。いずれにせよ、信頼回復には相当な巻き返しが求められそうだ。

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