中日・小笠原慎之介投手(24)がエース・大野雄大投手(33)の9回完全投球に刺激を受けている。

 10日のヤクルト戦(神宮)での先発に向けて9日、バンテリンドームでキャッチボールやランニングなどで調整。3月下旬に新型コロナウイルス陽性判定を受けて抹消され、約1か月ぶりの復帰登板となった3日のDeNA戦(横浜)では5回2/3を3失点と今季初白星で飾った。ここまで「脚の上げ方やタイミングを少し微調整しました」とさらなるレベルアップに余念がない。

 オフの自主トレで一緒に励んだ尊敬する大野雄が、前回6日の阪神戦(バンテリン)で圧巻の9回までパーフェクト投球を披露。その後、延長10回二死で佐藤輝に初安打を浴び、偉業達成とはならなかった。

 それでもエース左腕の鬼気迫る投球を見て、小笠原は「僕とは同じレベルではないので…。ただすごい、さすが大野さんだと思った」と心酔している。

 立浪監督は先発三本柱として大野雄、柳に加え、小笠原の3人の名前を挙げて「長いイニングを投げてもらいたい」と期待を込めた。7年目左腕は「その2人の中に僕の名前が入ったことが光栄です。1日でも早く2人に近づけるように日々精進したい」と、ここまで出遅れた分を取り返すつもりだ。