中日・根尾昂内野手(21)がビルドアップを果たし、周囲をうならせている。
28日からの沖縄合同自主トレのため27日に名古屋から沖縄入りしたが、スーツがパツパツ。チーム関係者の間からは「これまで線が細いと言われてきた根尾だが、筋力がついて明らかに体形が変わった。今オフは相当、筋トレとかで体をいじめ抜いてきたのでは。4年目の今年こそ絶対にレギュラーを取るという本気度が伝わってくる」という声が出ている。
昨季は3年目にして初めて開幕一軍でスタメン入りも前半戦終了時に二軍落ち。終盤に再昇格したが結局、72試合で打率1割7分8厘、1本塁打、16打点に終わった。それだけに根尾は「1、2年目と比べるといいスタートを切れたが、シーズン途中から体力のなさであったり、技術力のなさを痛感した。そこを少しでもカバーできるようにこの自主トレはやってきた」と胸を張る。
年明けから2年連続で大島の主宰する大阪・貝塚市での自主トレに参加し、自らギリギリまで追い込み、体重はわずか10日間で4キロ増の84キロとビルドアップに成功。「昨年はチャンスをいただいたのにふがいない成績で終わった。今年は同じようなことをずっとやっていても結果もついてこないので必要なことは続けるが、どんどん新しいことも取り入れていきながら変化していきたい」と進化を続けている。
塾長だった大島も「やっぱり体力はある。根尾君は真面目なのでしっかりやってきたな」と目を細める。
今季に向けて根尾は「外野一本でレギュラー取ります」と宣言。その上で「まずコロナに気をつけてキャンプを完走する。今年の根尾はやるなとファンの方々にそう思われるようなキャンプにしたい」と意気込んでいる。ビルドアップした今季の根尾はひと味もふた味も違う。