中日は9日のDeNA戦(横浜)で4―2と逆転勝ちで連敗を3でストップ。敗れれば今季初の単独最下位へ転落、3位・巨人の結果次第でCS進出の可能性が完全消滅する危機だったが、土壇場で踏みとどまった。

 7回まで沈黙していた打線は、2点ビハインドの8回にAマルティネスのソロ、9回は代打・渡辺の同点適時打、京田の2点適時打で勝ち越した。

 以下は与田剛監督(55)の一問一答。

 ――9回にやっと打線がつながった

 与田監督 代打陣も本当によく1打席をモノにしてくれた。それ以外の選手たちも、しぶとく四球を選んだし、本当によくみんなでつないでくれたなぁと。

 ――9回に代打・渡辺がここぞの場面で同点適時打を放った

 与田監督 そうですね。代打も難しいと思うが(8回に本塁打を放ったA・)マルティネスも含めてよく打ってくれました。

 ――9回一死一、二塁の加藤翔の打席のところで、走者がスタート切るなど攻めの采配をしていた

 与田監督 やっぱり選手が最終的に動いてくれないと、なかなか戦術というのは難しい。そういう意味では選手たちの勇気が(勝利に)結びついたのでは。

 ――京田は前日8日に5年連続100安打を決めて今日も貴重な勝ち越し適時打を放った

 与田監督 まだまだ数字的には伸びる選手。(京田の)3年目に私が入って(就任)1年目からもっともっと結果を出せる選手だと思っていた。現状は少しずつ良くなってきているが、これに満足することなく、3割を超える打率を最終的には残してほしい選手。後半に関して本人の工夫とかが形になっていて不振が続かないようになっている。

 ――京田は体が強くて遊撃で出続けている

 与田監督 やっぱりタフということも一つの才能なので。あとはケアをしてくれるウチのスタッフがしっかりやってくれているので、そういった意味では体の心配をしなくていいのはすごく安心感がある。


 ――先発のロドリゲスは5回に無安打ながら失点した

 与田監督 あそこは2つのエラーが絡んで1点取られて悔しかったと思う。ただ、緊迫、緊張した中でのエラーに関しては反省して2人(桂、高松)とも頑張ればいいわけだし、あの四球もいいところに投げていたが、四球を出さないように。それ以外のところは徐々に粘り強くなってきたのでは。

 ――8回に安打で出塁した大島に代走を出したのは自打球の影響

 与田監督 かなり痛みが出ると思うので、無理をさせないように。