逆転負けもパ首位キープ 石井・楽天の強さは “豪華” 先発陣だけにあらず!

2021年06月12日 06時15分

指揮官の理想とする戦いとは

 楽天がセ・リーグ首位・阪神に2―3と逆転負けし交流戦首位の座から4位へ陥落。貯金はひとつ減らして9となった。

 石井監督は6回、先発・涌井がマルテに12号逆転2ランを被弾した場面を振り返り「あそこは(一死三塁の)前進守備なので何とか押していかないといけないところ。その初球にああいう高くボヤける球ではなく低めに投げ切るキャリアを持っている選手なのでしっかり投げ切って欲しかった」と厳しく涌井の失投を指摘した。

 負けた楽天だが、それでもリーグではソフトバンクに2ゲーム差をつけての首位は変わらず。64試合でまだ3連敗が一度もないことがこの位置をキープする理由だろう。

 その要因は涌井、田中将、早川、岸、則本昂の先発ローテーションの安定感ととらえられがちだが、石井監督は「ウチは先発、先発と(内情を)知らない人は言うんですけど、結構リリーフの頑張りが大きい」とこれを一蹴。現に5月、6月のチーム防御率を見ると、先発陣が4・23、3・90であるのに対しブルペン陣は2・86、2・30と高位安定している。

 それは攻撃陣にも言えることで、なかなか状態の上がり切らない主砲・浅村を前後の鈴木大、島内、岡島、茂木らがカバーする状況が続いている。

 石井監督は「誰かが沈んでいる時に誰かが上がってくればいいし、デコボコの状態を作れているのはチームとしてはバランスがいい。みんなが(一斉に)調子良くて、みんなが(一斉に)調子悪くなることが一番よくないんで」と、かみ合い方の良し悪しを語っている。

 選手個々に好不調の波がある以上、シーズンを通して理想的な戦い方はできない。ただ、チームとしていかにその波を小さく安定させていくか。指揮官の視点は重点的にそこにフォーカスされているようだ。

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