阪神のドラフト1位ルーキー・佐藤輝明内野手(22=近大)が16日のヤクルト戦(神宮)に「6番・右翼」として先発出場。4回の第3打席に右翼席への特大5号2ランを放った。

 あまりの打球の速さに、中継のカメラも打球を捉えることができなかった。打った瞬間、誰もが本塁打を確信できる強烈な当たりに、背番号8も打球方向を見つめながら悠々と一塁へ歩を進める〝確信歩き〟。その背中からは第一線のホームランバッター特有の貫禄すら漂っていた。

 カウント3―0から相手投手・寺島の投じた4球目のストレートを躊躇することなくフルスイング。ここまでオープン戦で放った4本のアーチは全て、逆方向となる左翼への打球だったが、この日は初めて右方向のスタンドへ打球を運んだ。

「3―0から打ちにいった中で、打ち損じることなく一発で仕留めることができて良かった」と会心の一発を振り返った佐藤輝。規格外すぎるスケールの大きな一発に、神宮の杜に集結した虎党たちもこの日一番の声援を送った。