楽天が田中の復帰に年俸25億円を用意!ヤンキースとの契約は最終年

2020年10月09日 11時30分

レイズ戦に先発した田中は5回途中5失点でKOされた(ロイター=USA TODAY)

 楽天がヤンキース・田中将大投手(31)の国内カムバックに備え、動向を注視していることが分かった。ヤンキースとの7年1億5500万ドル(約164億円)の契約が切れる右腕の去就は、MLBのストーブリーグでも注目の的。NY残留か、他球団移籍かを巡って米国内で諸説入り乱れる中、日本の古巣球団が生え抜きレジェンドを8年ぶりに復帰させるべくメジャーリーグに“ガチ勝負”を仕掛けるとの仰天情報が急浮上している。

 不本意な投球に珍しく本人も落胆の色を隠せなかった。7日(日本時間8日)のレイズとのア・リーグ地区シリーズ第3戦、先発マウンドに立った田中は、2本塁打を浴びるなど5回途中5失点KO。大事なゲームで敗戦投手となった試合後は「悔しさしかない。自分自身の状態が前回登板より数段良かっただけにフラストレーションが半端ない。すごくつらい、今日は…」といつになく感情をあらわにした。

 前回登板のワイルドカードシリーズ・インディアンス戦は5回途中6失点降板。2戦連続となる背信投球で地元メディアからは辛辣な言葉を向けられ、ヤンキースとの残留交渉について「難航するのではないか」との見解も出始めている。

 こうした田中の動向を注視しているのが、古巣の楽天だ。球団関係者は「もし田中が国内復帰を選択肢に入れてくれているなら、イーグルスは絶対に動かなければいけない」とし、こう続けた。

「ヤンキースがオファーを出すかどうかも含め、こちらも(オファーを出す準備を)見極めなければいけないと思う。いずれにしても彼はメジャーに移籍してから初めて契約が切れるタイミングになるわけだから『我々は待っている』という姿勢を示すことは、とても大事だろう」

 とはいえ、今年のポストシーズンで2戦連続で試合をつくれなかったことだけでヤンキースを含めたメジャー球団の田中への評価が下がるとは考えづらい。メジャー7年間で78勝の実績は群を抜いており、今オフの注目FA選手の中でも米主要メディアは田中を軒並み上位にランクインさせている。ヤンキースもエースのコールに次ぐ2番手として田中を高く評価していることに変わりはなく、米メディアの間では「残留交渉に動くことはほぼ確実」との予想が圧倒的だ。

 それでも楽天側は、ヤンキースだけでなくメジャー他球団との田中争奪戦となることも視野に入れているようだ。現地発の情報によると、来季以降の田中の契約ベースとなるのは「3年総額3700万ドル(約39億円)」との見方もある。それでも楽天は、メジャー球団とのマネーゲームとなる流れは覚悟のうえで一歩も引く構えを見せていない。

 前出の関係者は「田中を本気で戻すならば、年俸20億から25億円の間で考えなければいけないでしょう。それが誠意。日本プロ野球の他球団が仮に田中獲得に動こうと思っても、古巣でないところが生え抜き以外の日本人にそんな大金を用意したら確実に他の選手たちから反発を招く。でもウチならば誰もが納得するはず。何せ田中はイーグルスの大功労者であり、レジェンドなのですからね」と話した。

 球団の親会社・楽天はコロナ禍においても大きな打撃を受けておらず「巣ごもり需要」でネットショップなどEC(イーコマース)の今年4月の売り上げを前年同期比57・5%増とし、本業でしっかりと好調をキープしている。三木谷会長の“鶴の一声”によって、同じく傘下のサッカー・Jリーグのヴィッセル神戸が2年前の5月に元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタを3年契約の年俸約33億円でバルセロナから獲得した資金力は今も健在だ。

「イニエスタにそれだけの額を出せた。田中にも当然、特別なサラリーを用意すべきだと思う」と前出の関係者。ちなみにNPBでの今季の日本人最高年俸は巨人・菅野の6億5000万円。年俸20億円なら、その3倍以上もぶっ飛んだNPB最高年俸となる。

 果たして田中の仙台凱旋は実現するか。今オフは騒がしくなりそうだ。

 =金額は推定=