左ヒザの違和感のため二軍調整中だったソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手(34)が、8日の楽天戦(楽天生命)から一軍に再昇格することが分かった。先月26日に出場選手登録を抹消されたキューバの大砲は、9月1日から実戦復帰。ウエスタン・リーグ5試合に出場して14打数10安打、打率7割1分4厘と打棒絶好調だ。4日の二軍・広島戦(由宇)では左翼で出場。降格理由の1つだった左翼守備の確認もクリアできたことで、打線の重厚化を期待されて一軍昇格する。
現在首位のソフトバンクだが、ここまでチーム打率がリーグワーストの2割4分で、291得点は同ワースト2位という成績。近年の課題である「得点力」が今季も乏しい状態が続いている。現状、中村晃―柳田―グラシアル―栗原の並びに依存しすぎている鷹打線。デスパイネが加わることで打線の厚みが増し、相手に脅威を与えるのは間違いない。
左ヒザの不安が解消されたことで「DH解除」も問題なく断行されそうだ。現在のデスパイネのチームでの立ち位置は、かつて「絶対的なDH」として君臨していたころとは状況が異なる。今季、首脳陣は主力の負担軽減策として「日替わりDH制」を導入。柳田、中村晃、グラシアルの疲労度や体調面を考慮して、故障予防の観点から3人を併用している。デスパイネもあくまで「併用メンバーの1人」という立ち位置だ。
工藤監督は先月末の降格理由の一つに「DHだけというのは無理。DHと交互くらい(左翼を)守れるようになってもらいたい」と語っていた。左ヒザ難を理由に優先的にDHのポジションを割り振ることはできないという方針を本人に直接通達した上で「最低限そういう(守備の)ことができるという確認をちゃんとして、本人も体力的に問題ないとなれば」と昇格基準を明示していた。
ゆえに左ヒザの状態が良好で、左翼守備に問題がないと判断されての一軍昇格と見られる。チームは6日の2位ロッテ戦(ペイペイドーム)に力なく2―4で敗れ、屈辱的な今季初の同一カード3連敗を喫して0・5ゲーム差に肉薄された。8日からは4ゲーム差の3位楽天戦。チーム内では「ペナントの最大の敵は楽天」との見方が強く、悪い流れで乗り込む敵地での戦いを前にキューバの大砲を呼び寄せた形だ。
待望されて一軍に帰還する「守れる大砲」は、勝利を呼べるか。












