巨人は22日の広島戦(マツダスタジアム)に4―10の大敗を喫した。引き金となったのは、1イニングに4四球を与え、3回途中5失点KOとなった先発の畠の乱調だった。ただ、試合後の原監督はすでに怒りを通り越していた。

「何とか4回はもってもらいたいと思ったんだけど、4回もたなかったねえ。ねえ。先発ピッチャーがゲームを支配しないとね。(ベンチも)なかなか作戦の使いようもないしね。どういう言葉でフォローしたらいいか、よく分からん」

 畠は今季4度目の登板で、打線に恵まれない日もあったが、これで0勝3敗、防御率5・95となった。初白星が遠い右腕に指揮官が求めたのは「先発投手の責任」で「選ばれたメンバー、選ばれた1人だからね。(先発の)5人、あるいは6人のうちの1人だから。その重さを感じながらやって、ゲームというのも先発ピッチャーの差というのが大きく出る。これがやっぱり野球だから」と自覚を促した。

 前夜22日は田口の初回5失点で大勢が決し、2試合連続で先発陣の乱調が続いた。23日の同戦には高卒2年目・直江のプロ初登板初先発が予定される。

 指揮官は「まあ、〝先輩お兄ちゃん〟2人がだらしなかった分、思い切っていけばいいよ! 『あの2人よりもいいピッチングをしよう』というぐらいの気持ちでいいよ! そんなに難しいことじゃないよ!」と声を大にしたが…。

 エールの〝ダシ〟になってしまった畠と田口は、次回のチャンスで結果を残して信頼を取り戻したいところだ。