ヤンキース・田中将大投手(31)の弟分、控え捕手のカイル・ヒガシオカ(29)が、全30球団をアリゾナ州フェニックス近郊に集め、無観客でレギュラーシーズンを5月中に開幕させるMLBのアリゾナ・プランに賛成の意を表明した。ニューヨーク・ポスト紙(電子版)が13日(日本時間14日)に手記として報じた。新型コロナウイルスの感染拡大により開幕が不透明な中、ヒガシオカは義父の所有するオレゴン州の土地で夫人のアリスさんに手助けしてもらい打撃練習などを続けている。「日程が発表されてからハードにトレーニングするのではなく、いつでもプレーできる状態にしておきたい」

 アリゾナ開幕案については代理人から報告を受けているという。「先週、結構話題になったのは知っている。どんな形であれ野球ができるのはうれしい。それが不完全なシーズンであっても。ファンにも何かしらの楽しみをもたらしてあげられる」

 日系4世のヒガシオカは2017年にメジャーデビューし、昨年までの3年間で56試合(捕手として53試合)に出場した。ちなみに、田中とは通算7試合で被打率3割5分5厘、防御率7・36と相性は良くない…。今年のオープン戦は中断するまで打率2割7分6厘、3本塁打、4打点と好調だった。昨年まで2番手捕手だったオースティン・ロマイン(31)がタイガースへ移籍したこともあり、正捕手ゲーリー・サンチェス(27)のバックアップ候補として有力視されている。

「スプリングトレーニングはとてもいい感覚でプレーしていた。また野球ができることを願うばかりだ」。メジャー定着のチャンスをつかめるか。