第104回全国高校野球選手権大会(甲子園)第6日の11日、第4試合は下関国際(山口)が富島(宮崎)に5―0で快勝し、初戦の2回戦を突破。2018年以来、4年ぶりの16強入りを決めた。

 先発の古賀(3年)は5回まで毎回走者を背負いながらも粘りながら無失点投球。6回二死満塁の窮地からバトンを受けた2番手・仲井(3年)も冷静沈着にピンチを切り抜けると最後まで富島打線に安打を許さず完封リレーを成立させ、チームを勝利に導いた。

 相手の好投手・日高(3年)に対して5回まで1得点のみに抑えられていた打線も中盤過ぎから畳み掛けた。6回に赤瀬(3年)が初回の先制打に続いて左翼線への適時二塁打を放つなど2得点を奪い、突き放しに成功。投打がガッチリとかみ合い、久々の夏の聖地で最高のスタートを切った。

 試合後の坂原秀尚監督(45)は「早い段階で先制できたのが大きかった」と打線を評価。一方で6回途中から好リリーフを見せた仲井については「一番の持ち味は度胸とバッターを見る力」とたたえた。

 次の3回戦は16日の第1試合。現時点で相手は未定だが、指揮官は「古賀をさらに修正して挑みたい」と口にし途中降板となったエースにハッパをかけつつ視線を切り替えていた。