第94回選抜高校野球大会(甲子園)は27日に8日目を迎え、第1試合で大垣日大(岐阜)が星稜(石川)に2―6で敗退。12年ぶりとなるベスト8進出は果たせなかった。

 エース左腕・五島(3年)が立ち上がりから苦しみ、3回までに3失点。初戦の只見(福島)戦では18奪三振、2失点完投の好内容だったが、自軍の守備の乱れにも足を引っ張られ、前回登板のようなリズムのある投球を見せることができなかった。2番手・山田(2年)も追加点を許し、中盤までに大きく突き放された。

 打線は5回、そして9回と1点ずつ奪ったが、マーガード、中山とつないだ星稜投手陣のリレーを打ち崩せずに涙を飲んだ。

 甲子園通算40勝に届かなかった阪口慶三監督(77)は試合後「残念です。なかなか打線がつながらなかった。試合前は非常にいいスイングができていたので5点、6点ぐらいは奪える試合になると思ったが、力が出せず終わった。先発も五島か山田か、少し迷ったが、自分の投手起用が間違っていたかもしれない」と反省の弁も口にしつつ振り返った。

 そして「夏にまた鍛え上げて絶対にここに戻ってきたいと思う」と言葉に力を込めた。