【U18W杯】1次L米国戦でも…侍サイン盗まれ損?

2019年09月05日 13時00分

決起集会で焼肉を食べる(左)から飯塚、奥川、宮城、佐々木

【韓国・機張発】「第29回WBSC U18ベースボールワールドカップ」高校日本代表は試合のなかった4日、軽めの練習を行った。夜には宿舎近くの焼き肉店で決起集会を行い、スーパーラウンドに向け英気を養った。この先はさらに厳しい戦いが待っているが、一方で国際大会では当然のごとく横行しているサイン盗みへの対応も気になるところ。日本はどんな対策を行っているのか、代表に聞いた。

 チームはこの日、午後からノックなどの軽めの練習で汗を流した。「ちょっと汗をかかせたかった。(1次リーグは)20人の力を結束して収穫も課題もありました。そういうところを結集して明日からのスーパーラウンドに臨みたい」と永田監督。投手陣はこの日ノースロー調整だったものの、チーム帯同のドクターによると、ここまで登板のなかった佐々木(大船渡=3年)、奥川(星稜=3年)とも状態は万全で満を持してスーパーラウンドでの登板が予想される。

 夜には宿舎近くの焼き肉店で決起集会。冒頭、永田監督が「明日の第1試合はカナダとの対戦が決まりました。次が韓国、その次がオーストラリアです。明日からのスーパーラウンド、決勝へ向けてしっかり頑張りましょう」とお茶と水で乾杯し、英気を養った。この先は一層、気の抜けない戦いとなるが、今春センバツでも話題となったサイン盗みについて、国際大会で日本はどんな対策を講じているのか。

 島田分析担当コーチは「サイン盗みは当たり前にあるもの、と思っています。すでにオープニングラウンドのアメリカ戦でもやられた。ダミーのサインから入ったり複数のサインを用意したり、以前から対策はしています。(捕手の)山瀬も水上もそれはよくわかってくれている」と話すなど、サインを盗まれることは“前提条件”として臨んでいるという。

 一方で「教育の一環」を建前とする日本では、サインを盗む行為は“ご法度”だ。高野連の竹中事務局長は「対策は首脳陣に一任しています。もちろん日本はやらない。そういうことをやると国際大会でバカにされますから。そういうチームはないと信じたいですけどね」と言うが、現状は一方的な“盗まれ損”状態となっている。

 学校によっては日常的に練習もしていないサイン盗みへの対策。選手に戸惑いはないのか。山瀬(星稜=3年)は「ミスが出ないように、いろいろなパターンを組み合わせています。ベンチからのサインはなくて、基本的にキャッチャーが考えて出している。初めて組む投手とはバッテリー間で覚えることも多いですが、何とかなっています」とした上で「日本でもやってくるところはやってくる。サイン盗みはともかく、サイン盗み対策に戸惑いはないです」と話す。

 国内では大きな物議を醸したサイン盗み問題も、建前ばかりで対策をしていなければ、国際大会では勝ち切れない。それでも日本は不利を承知でスポーツマンシップを貫き、悲願の世界一を狙う。