グラウンドを離れて〝野球脳強化〟だ。阪神の秋季キャンプが7日に高知・安芸市営球場で行われ、野手陣を対象とした異例の座学ミーティングが実施された。

 今回の取り組みは今オフに新たに就任した坪井コーチ、矢野コーチらが発案したもの。テーマとなるのは打撃フォームの習得だけではなく、カウントや試合状況に応じた打撃アプローチ、相手バッテリーの心理や配球の読み方など実戦で求められる駆け引きだ。

 藤川球児監督(46)は「2ストライクアプローチとか、0―0カウントのアプローチだったりというのを状況によってたくさんのパターンがあるので」と説明。「カウントによって相手はこう投げてくるよ、キャッチャーはこうリードしてくるよ。この可能性もあるけどこういう時にこういうアプローチが必要ところで。それを想像させる時間になるんじゃないですかね」と狙いを明かした。

 近年はデータ分析の進化によって配球傾向や打者の得意、不得意なコースなどあらゆる要素が数値化される時代となった。しかし実際の対決はすべてが数字通りに進むわけではない。火の玉指揮官は「野球という競技においては対戦相手がいるので、その対戦相手の攻め方、心理っていうものをレクチャーする座学。非常に楽しみに思ってます」と期待した。

 若虎たちは技術だけでなく〝野球脳〟を鍛え、来季の飛躍を目指す。