阪神・藤川球児監督(46)が31日、11月1日から始まる秋季キャンプ(高知・安芸)に向けて伊丹空港を出発。今秋は若虎にとって来春の一軍スタートを懸けた勝負と鍛錬の3週間となりそうだ。

 これまで沖縄・宜野座組、具志川組に分けられていた春季キャンプは、来春から「一軍」と「二軍」に明確に区分される。指揮官は「見極めにはなりますからね。練習に取り組む姿勢、そういうものがある。キャンプで一軍の舞台に自分からスタートできるかどうかという雰囲気にも各担当のコーチたちが見てると思いますから」と今秋の取り組みが来春の振り分けを左右することを示唆した。

 虎将は就任当初、主力と若手の実力差が大きかったことから春季キャンプやオープン戦で積極的に若手を主力組に交ぜながら実戦経験を積ませてきた。その狙いについて「その間に野球選手として必要な鍛錬とか、日々続けること、気持ちの浮き沈みがないようにしなければいけないとかいうことを学んでもらう期間になっていた」と説明。2年間にわたって成長を促してきた若虎たちがいよいよ厳しく評価される段階に入る。

 今秋求めるのは圧倒的な練習量だ。「量ですね、量。惰性の力で集中力がどれだけ保てるか、惰性の力で体が動いてくるかというのはこの秋しかできませんから」と強調。さらに新たに就任した坪井打撃コーチについても「非常に現役の時から練習量を培ってきた方ですから、練習の仕方等教えていただきたい」と期待を寄せた。

 また指揮官が望むのは技術面の向上だけではなく、ひたむきに野球へ向き合う姿勢だ。「諦めない姿とかね、最後まで走りきるとか、最後までボールを追うとか、その姿」と力を込め、ナインの一挙一動を首脳陣が細かくチェックしていくという。

 球団初のリーグ3連覇そして日本一奪還を目指す来季。春の一軍切符をつかみ取るためにも、若虎たちにとって安芸キャンプは己の限界に挑む重要な時間となりそうだ。