リーグ連覇を遂げても〝鷹の分厚い壁〟は立ちはだかる。阪神は30日に秋季練習最終日を迎え、31日には秋季キャンプ地の高知・安芸へ移動。球団初のリーグ連覇を達成した猛虎だが、来季の3連覇と日本一奪還へ向けて避けて通れないのが、戦力層の底上げだ。
その課題を改めて突きつけたのが、2年連続の日本一に輝いたソフトバンクの存在だ。今季はパ・リーグ3連覇を成し遂げ、日本シリーズでもDeNAを4連勝で圧倒。虎内部からも「パリーグで91勝しているホークスがセリーグにいたら余裕で100勝以上されているはず。近藤、柳田、栗原だけでなく山川、正木、周東もいる。もちろん投手陣もそうだし、選手層が厚すぎる」と、脱帽する声が漏れるほどだ。
一方、阪神は今季のCSファイナルステージで佐藤、森下ら主力にアクシデントが相次ぎ、打線が機能不全に陥った。DeNAに4連敗を喫した短期決戦では、主力への依存度の高さとバックアップの手薄さが浮き彫りとなった。
追い打ちをかけるのが主砲流出の危機だ。打率3割6厘、106打点、39本塁打で三冠王に君臨した佐藤は今オフ、ポスティングシステムを利用したメジャー移籍を目指している。実現すれば大幅な戦力ダウンは避けられない。
藤川球児監督(46)も課題は十分に認識している。22日のドラフト会議後には「ひとつのポジションではなくて戦力層を広げていく。誰かが故障してしまった時に次の一手がないと、というようなことが球団の課題でありましたので」と明かし、チーム全体の底上げを重視する姿勢を打ち出した。
リーグ3連覇を成し遂げたとしても、日本一奪還には鷹のような分厚い選手層を持つ強敵を打ち砕く力が欠かせない。若手の台頭で層の薄さをどこまで解消できるか。常勝軍団を目指す藤川阪神にとって、まさに勝負のオフとなりそうだ。












