季節感も常識も完全崩壊だ。東京女子プロレスが10日、東京・新橋のグランハマー8階で「びしょ濡れハマー!TJPW屋上ガーデンプロレス&BBQパーティー」を開催。108人の超満員札止めとなった会場で、選手も観客も容赦なく水を浴びせられる狂気のイベントが繰り広げられた。
そもそも10月だ。世間が秋の装いに移行する中、東京女子はなぜか屋上で水遊びを敢行。イベントはアップアップガールズ(プロレス)のライブと乾杯で幕を開け、桂文りんによる落語、選手のトークショーと続いた。さらに練習生・ゆい(仮)が登場し、11月8日の後楽園ホール大会でデビューすることが発表された。ゆいは「大好きなプロレスを大好きな東京女子でできて、うれしいです。デビュー戦、精いっぱい頑張ります」と初々しく意気込んだ。これからプロレス界に飛び込む新人には、先輩たちの奇行がどう映ったのか。
そしてステージにマットを敷いて全4試合がスタートしたが、案の定、まともに進むはずもない。第1試合では上福ゆきが愛野ユキに「どっちがいい女か酒で決めよう」とビールの飲み比べを要求。第2試合では中島翔子が神嵜志音をソファに投げつけ、ペットボトルで殴打するなど、もはやリングの概念すら消滅した。
第3試合ではエニウエアフォールマッチが実現。水鉄砲、水風船、さらには騎馬戦まで始まり、何を競っているのか分からない事態に突入した。山下実優は敵味方関係なく得意のキックで制圧を図ったものの、逆に5人から水風船を集中砲火されるという屈辱。東京女子が誇る蹴撃のスペシャリストも、水遊びの前では無力だった。
極め付きはメインイベントだ。会場中央にミニプールが設置され、荒井優希、HIMAWARI、鈴木志乃組と瑞希、らく、原宿ぽむ組が激突。浮輪でチャンバラが始まったかと思えば、らくがHIMAWARIを浮輪にはめてプールに沈める暴挙に出た。さらに瑞希が持ち出したスイカに荒井が必殺のFinallyを叩き込むなど、スイカにまで受難が及んだ。
それでも飽き足らない瑞希組はホースを持ち出し、高所から選手や観客に向かって放水。もはや何のイベントなのか分からない。最後は瑞希が志乃にバケツいっぱいの氷水をぶちまけ、そのまま押さえ込んで3カウント。プロレスの勝敗が氷水で決まるという、あまりにも理不尽な結末となった。
試合後、勝利した瑞希は「最高の夏の締めくくりになったなと思う」と満足げ。すでに10月も中旬に差しかかろうとしているが、そんなことはお構いなしだ。一方、らくは「冷たい。もう冬なのに寒いです…」と正気に戻り、原宿ぽむは「こんな10月なのに暖かくて、絶好のずぶ濡れ日和で最高でしたね」と、こちらも季節感を見失っていた。
最後は瑞希が「夏はもう終わりますけど、秋、冬、春、また夏来るやん。一生、みんな一緒におらなあかんなって改めて思いましたね」とファンに呼びかけ、大団円を迎えた。
秋の新橋で大量の水をまき散らし、最後は氷水で決着。東京女子の季節感は明らかにおかしい。












