新日本プロレスのG1クライマックス覇者・大岩陵平(27)が、自身の得意技ヘッドロックが高齢者の虐待に使用された事件に遺憾の意を表明した。

 大阪府羽曳野市は9日、同市の「グループホームみやび」に対し高齢者虐待防止法に基づいて施設に行政指導したと発表。介護職員4人がいずれも認知症の入所者4人に虐待したと認定した。70歳代の男性入所者にはヘッドロックのように頭を腕で締めつけたり、持ち上げたりしたという。

 ヘッドロックは、相手の頭を自分の脇の下で抱え込み腕力で締め上げるプロレス技で「頭蓋骨固め」とも呼ばれる。基本技の一つだが、今年のG1では大岩が「ビッグロック」と称した同技で勝利を積み重ね、上村優也との決勝戦(8月、両国国技館)でもフィニッシュホールドとなるなど、一躍脚光を浴びていた。またヘッドロック・テイクオーバーを得意技としている米国・AEWのMJFが大岩に「真のヘッドロックキングを決めようぜ」と対戦要求するなど、同技への注目が集まっていた最中での事件発覚だった。

 9日の石川・小松大会前に本紙の取材に応じた大岩は「自分がG1でビッグロックで優勝して、ヘッドロックがまた注目されてるなかでこういう形で名前が出てしまうのは悲しいです。危ない技ですからね、誰がやっても。ただ力任せに頭を絞めても危ないし。虐待で使うなんて論外です」と険しい表情。「プロレス技をそう簡単に一般の方がマネをするのはよくないと思いますし。〝ヘッドロックキング〟として、ヘッドロックはリングの上でやるものだとちゃんと伝えたいですね」と、同技の危険性を訴えていた。