世界のトップ選手が集結した陸上の新設大会・アルティメット選手権(12日、ハンガリー・ブダペスト)で、女子やり投げの北口榛花(JAL)が新たなタイトルを勝ち取った。

 2023年世界選手権、24年パリ五輪を制した女王は、68メートル92の日本新記録を樹立して優勝。23年9月に自身がマークした67メートル38を1メートル54更新した。表彰式では満面の笑みでトロフィーを受け取った。

 北口のパフォーマンスには大会公式サイトも反応。「北口選手が最高のパフォーマンスを見せる」との見出しを立てた上で「最も重要な場面で人生最高の投擲を見せ、日本記録を更新した。その記録により、五輪女王は世界歴代ランキングでも23位から10位タイに躍進した。彼女は23年に世界選手権の金メダルを獲得した場所、絶好のタイミングでピークを迎えたのだ」と伝えた。

 パリ五輪後は肘のケガなどに苦しみ、思うような結果を残せなかった。それでも、五輪3連覇のレジェンドとして知られるヤン・ゼレズニー氏(チェコ)に師事して復調。試合後には「非常に厳しい戦いだったが、私は毎大会、チャンスがあると信じている。今日は日本新記録を樹立してアルティメットのタイトルを獲得できた。本当にすばらしい気分だ。今日はまさにすばらしい一日だった」としみじみ語った。

 今後は自国開催のアジア大会(19日開幕、愛知)を控える。32年ぶりに日本で行われる祭典に向けて「昨年の東京の世界選手権は残念な結果だったが、今は自信を持って復活したと言える。厳しい戦いになるだろうが、自信は高まってきている。母国でその姿を見せたい」と意気込んだ。

 アルティメット選手権は国ごとの出場枠に縛られず、直近の国際大会の上位選手のみが出場できる。賞金総額は陸上界最高となる1000万ドル(約15億円)で、個人種目の優勝賞金は15万ドル(約2300万円)となっている。