復活を支えたのは、黙々と積み上げてきた〝土台〟だった。巨人は4日の広島戦(マツダ)に3―1で勝利。約3週間ぶりに一軍で先発したドラフト1位・竹丸和幸投手(24)が6回2安打無失点、10奪三振で9勝目。今季5度目の2桁奪三振は、巨人の新人では2003年以来23年ぶり2人目の快挙となった。
地元・広島で鮮烈な復活劇を演じた。初回に無死三塁のピンチを背負いながら、後続を3者連続三振。橋上監督代行も「しっかり調整してくれたたまものだと思いますね。シーズン当初の球のキレを感じました」と絶賛。竹丸は「これをずっと続けられるようにしていきたいなと思います」と先を見据えた。
道のりは平たんではなかった。8月1日のDeNA戦(東京ドーム)では3回9安打8失点でKO。8日のヤクルト戦(同)で6回1失点と立て直したが、15日の中日戦(バンテリンドーム)では自己最短タイの3回で81球、9安打8失点。9敗目を喫し、翌日から二軍再調整となった。
それでも、調子を落としても踏みとどまれた。プロ1年目からローテーションの一角を担いながら続けた〝体づくり〟が、苦境を支えた。179センチ、76キロの竹丸は、1月の新人合同自主トレでバーベルスクワットを80キロまでしか持ち上げられず、トレーナーも「これは大丈夫かな…という感じだった」と振り返る。だが地道に重量を増やし、6月には110キロを安定して持ち上げるまでになった。
シーズン中も中6日の登板間隔のうち3日、ウエートトレーニングを継続。「出してるメニューは全部こなせてた。8月上旬に疲れが見えてきてから、スタッフ側からいったん止めましたが、それまで何も言わずに自主的にやってましたから」(同スタッフ)。この鍛錬が復活への足場となった。
球団新人では64年ぶりに開幕投手を務め、球団新人初の白星もつかんだ竹丸は新人王の有力候補だ。4日に34盗塁目を決めた同僚の浦田、阪神の新守護神・工藤らライバルも強力だが、これで2桁勝利に王手。ポストシーズンへ向けても、左腕の存在感は増してきた。












