最後にモノを言うのは、負けを引きずらない強さだ。首位を快走するソフトバンクは30日のオリックス戦(京セラ)に6―3で勝ち、8月を15勝9敗1分けで締めた。終盤の山場となるビジター8連戦も、6試合を終えて4勝2敗。31日に大阪から北海道へ移動し、9月1日から日本ハムとの2連戦(エスコン)に臨む。
2位・西武も30日の楽天戦(ベルーナ)に4―1で勝利し、8月は16勝8敗。鷹を上回るペースで白星を積み重ねたが、1か月で縮めた差はわずか1ゲームにとどまった。両軍のゲーム差は5のまま。ソフトバンクの優勝マジックは「19」となり、リーグ3連覇へ着実に歩みを進めている。
しかも9月は日程面でも追い風が吹く。西武は7試合以上ビジターが続く期間が2度あり、月間15試合を敵地で戦う。一方、ソフトバンクのビジターは9試合。シーズン最終盤で移動による肉体的負担が増すライバルに対し、本拠地で腰を据えて戦えるメリットは決して小さくない。
ただ、足をすくわれるとすれば大型連敗だ。チーム周辺からも「大型連敗がなければ優勝は近い。5割でいければ」との声が上がる。裏を返せば、一度の大型連敗が流れを変える怖さもある。だからこそ最後まで問われるのが、今季の強さを支えてきた〝リセット力〟だ。
ソフトバンクは今季、同一カード3連敗が一度もない。5月に西武、オリックスとの2連戦で全敗したことはあったが、「被3タテ」はゼロ。2024年は1度、25年は5度あっただけに、その差は鮮明だ。
先週のビジター6連戦でも真価を見せた。26日のロッテ戦では9回に追いつかれ、延長10回に逆転サヨナラ負け。29日のオリックス戦も2失策が絡んだ3回の一挙4失点が響いて敗れた。ともに尾を引きかねない黒星だったが、翌日はきっちり勝利。悪い流れを断ち切ってみせた。
過去2年、9月はいずれも15勝8敗。勝負どころで崩れない鷹が今季も〝リセット〟を繰り返せば、その先に待つのは「歓喜の9月」だ。












