ドジャース・大谷翔平投手(32)の投手復帰が暗礁に乗り上げる中、今年は先発ではなくリリーフとしてカムバックを目指すことも選択肢の一つとの声が上がっている。

 大谷は当初予定された29日(日本時間30日)の先発登板が取りやめ。コンディションが万全でなかったことが理由で、復帰プランは今後再検討されることとなった。多くの米メディアからは山本やスネル、スクバル、グラスノーら豪華布陣となっている先発投手としての復帰を諦め、不振に陥っている打撃の改善に注力すべきとの〝注文〟が相次いでいる。

 ただ、米スポーツ専門局「ESPN」のバスター・オルニー記者は30日(同31日)、同局の番組内で「岐路に立たされた状況。彼が投球の調整を本格化させようとするたびに、右投手が着地する左ヒザに問題が生じているからです」と指摘し「そのため、ドジャースは大谷とリリーフとしての役割を受け入れる意思があるかどうかを話し合わなければならない。先発投手として必要な投球数をこなすだけの調整期間を確保できない可能性があるからです」と語った。

 復帰計画は10月のポストシーズンで他の先発投手と同等の状態でマウンドに戻り、打者との二刀流で大暴れすることを念頭に進められてきた。しかし、復帰登板が飛んだことで実戦のマウンドに上がれる機会は残り1か月。中6日でリハビリ登板を重ねた場合は最大で4回となり、十分な調整をできない可能性もある。

 現段階でロバーツ監督は投手復帰への道を完全に閉ざすことに否定的。可能性がある限り、大谷の最大の武器である二刀流の復活を模索していく構えだ。オルニー記者の発言も投手復帰ありきのものだが「充実した先発投手陣がいるため、実際には彼を加える必要はないです」と言い「ドジャースの立場なら、彼には打撃を優先してほしいと思うでしょう」と話した。

 先発投手として降板した後は「大谷ルール」によって指名打者として試合に残れるが、リリーフで降板した場合は打者として出場できなくなる。救援での起用法はかなり限定的なものになりそうだが…。