球団史上初のリーグ連覇へ向けてカウントダウンが始まり、猛虎のエース、そして投手陣も気合十分だ。阪神は31日に甲子園で投手指名練習を実施。9月1日からのヤクルト3連戦(神宮)に登板予定の高橋、西勇、伊藤将に加え、村上、才木、ルーカスがキャッチボールやランニングメニューなどで汗を流した。

 チームは2位・巨人との3連戦初陣で先発マウンドに立ったエース右腕・村上頌樹投手(28)を筆頭にその後も大竹、才木の強力先発トリオで臨み、見事スイープを達成。優勝マジックを「21」に減らし、リーグ連覇へ大きく前進した。

 本拠地・甲子園における今季最後の巨人とのカード3連戦で3連勝の勢いを呼び込んだのが、村上だ。昨季は〝投手3冠〟に輝き、今季も先発陣で唯一、開幕からローテーションを守り続けるなど抜群の安定感を誇る。

 その存在はチームメートから見ても別格だ。ハーラートップの12勝(2敗)を挙げる高橋も「全部バケモンです。僕から見たらピッチャーの資質を全て兼ね備えているのが(村上)頌樹かなと思います」と大絶賛するほどだ。

 そんな鉄腕を支えている要因の一つが、昨オフに設けた〝リセット期間〟だった。村上は「日本シリーズが終わってから12月の途中まで、1か月ちょっとぐらいは投げなかったです」と明かす。

 もちろん完全休養ではなくトレーニングは継続。その上で肩を休ませながら次のシーズンへ備えたという。「トレーニングはしてたんですが、投げ方はずっと投げてるのでそんな忘れることなくできてましたし。肩回りだったりリセットして、そこから自主トレとキャンプを経てシーズンに入れたので、離脱もなく投げられてると思います」と振り返った。

 現在は防御率1・84でリーグトップ。それでも右腕が大切にするのは、個人タイトル以上にチームのためにローテーションを最後まで守り抜くことだ。「(防御率は)守備の助けもあったからで、1人じゃないんで。ローテを1年間守り抜くところは最低限だと思っているし、最後まで離脱せずに投げ抜きたいなとは思っています」

 オフにしっかり肩を休ませたからこそシーズンではフル稼働。優勝争いが本格化する中、虎のエース右腕は最後まで先発陣の中心として腕を振り続ける。