広島・秋山翔吾外野手(38)が23日の巨人戦(東京ドーム)で勝負強さを発揮した。「5番・右翼」で4試合ぶりに5番に入り、2安打2打点。2度にわたって勝ち越し点をたたき出し、チームを3―2の勝利に導いた。広島は連敗を2で止め、8月の敵地7戦目にして、やっと初勝利を挙げた。

 まずは1―1の6回だ。一死からファビアンが左翼線二塁打を放ち、坂倉も右前打で続いて一、三塁。秋山は相手先発・小笠原の直球を右前へ運び、チーム40イニングぶりとなる適時打で勝ち越した。

 この一打について「打ったのはストレート。二遊間が前に来ていたので、詰まらないように意識して打席に入った。坂本選手のホームランを見たので、僕も良いところで打てて良かったです」とコメント。試合後にも「守備隊形を見て、どの球を打とうかなと絞って入って、打てるところに来たんで。思い切って振りにいきました」と振り返った。

 その裏に2番手・岡本が増田陸に同点ソロを浴びたが、秋山がもう一度、試合を動かした。2―2の8回、菊池の四球とファビアンの中前打などで一死一、三塁とすると、堀田から左犠飛。これが決勝点となった。「先攻なんで、リードしきらないとひっくり返されるゲームばっかりなんで、なんとか先に1点っていうところで、前の選手がつないでくれたので。最低限の仕事ができて良かったです」とうなずいた。

 打線はこの試合まで2試合連続無得点と苦しんでいた。この日も4回に佐々木の遊ゴロの間に先制しながら、直後に森が坂本勇に同点ソロを被弾。6回も秋山が勝ち越し打を放った直後に追いつかれる展開だった。秋山は「ずっと投手は頑張ってくれてるけど、野手はなかなか点が取れない試合ばっかりなんで」と責任を口にし「関東に応援に来てくださるファンの方たちがモヤモヤしてたと思うので、今日は良かったなと思います」と安堵した。

 投手陣も最後は秋山が奪ったリードを守った。先発・森は制球に苦しみながらも5回4安打1失点。2番手・岡本が6回に同点弾を浴びた後は、遠藤、高、森浦が7回以降を無失点でつなぎ、最後は森浦が三者凡退で締めた。

 25日からは本拠地マツダスタジアムでDeNAとの3連戦が待つ。秋山は「まだ残り試合あるんで、とにかく上を目指してファンの方たちの応援を借りて頑張っていきたいなと思います」と力を込めた。

 苦しい展開で2度巡ってきた勝負どころで、いずれも打点を挙げた38歳。ベテランの勝負強さが、広島に敵地での久々の白星をもたらした。