ドジャースは21日(日本時間22日)、本拠地でのパイレーツ戦で延長10回に5―4でサヨナラ勝ち。劇的な勝利を飾ったものの、デーブ・ロバーツ監督(54)は主力選手の離脱に表情を曇らせた。

 試合は先発した山本が7回途中まで2失点でまとめ、勝利投手の権利を手にして降板。しかし、3番手のハートが8回に同点2ランを浴びて山本の13勝目が消滅し、延長戦になだれ込んだ。そして10回二死一、三塁の場面でこの日3三振を喫していたエドマンが左前へサヨナラ打。3時間20分に及んだ熱戦に終止符を打った。

 試合後、ロバーツ監督は「由伸は序盤、スプリットがあまり良くなく、少し高めに浮いていたが、そこから何とか修正して投げ抜いた。それは素晴らしかった」とたたえ、劇打のエドマンにも「簡単なことではない。ただ、うちには物事をしっかり切り分けて考えられる選手がたくさんいる。それまで苦しい試合になっていたとしても、守備で試合に影響を与えることはできるし、打席に立つたびに試合を変えるチャンスがある。トミーはまさにそれをやってくれた」と賛辞を送った。

 ただ、ヒーローたち以上に言葉を費やしたのは3回の第2打席で左手甲に死球を受け、5回の守備から交代していたアンディ・パヘス外野手(25)についてだった。指揮官は「残念ながら左手の骨折だった。本当に不運だ」とガックリ。「ただ、シーズンを棒に振るようなものではない。こういう骨折なら通常は4~5週間だから、彼ならおそらく早い方で戻ってくると思うが、4週間くらいはかかるだろう。今季中に復帰できる時間は残っている」とポストシーズンには間に合う希望を口にしながらも長期離脱は確実となった。

 パヘスは開幕当初の勢いこそ陰りを見せていたが、128試合に出場して打率2割7分2厘、21本塁打、80打点、OPS0・797を記録。主力のベッツらが不調にあった中でも攻撃陣を支え、守備でもセンターラインの中堅手として好守と強肩で鳴らしていた。

 それだけにロバーツ監督は「彼は本当にいいシーズンを送っていたし、試合に出ることが大好きだから気の毒に思う。ただ、我々は前に進み、彼が戻ってくるまで何とか穴を埋めていかなければならない」と頭を悩ませ「今夜、みんなで話し合って、誰を昇格させるか決める。守備のことは十分考えなければならない。特に中堅だ。中堅をしっかり守れる選手が必要になるし、何人かを組み合わせながらやっていくことになる」と語った。

 パヘスが手術となるかは現状では未定という。しかし「仮に手術になったとしても、復帰までの見通しは変わらないと思う」とみている。162試合のシーズンでケガは付き物とはいえ、ロバーツ監督の悩みが尽きることはない。