第108回全国高校野球選手権大会の第4日第2試合は、初出場の東日大昌平(福島)が白樺学園(北北海道)を2―1で下して甲子園初勝利を飾った。

 明暗を分けたのは1―1で迎えた9回だった。二死一、二塁の場面で白樺学園の2番手・後藤(2年)が二塁にけん制し、アウトの判定。チェンジとなったが、これに対して東日大昌平がビデオ検証を求め、初めて判定が覆って「セーフ」に。直後に2番・入ケ町(3年)が左前に値千金の勝ち越し打を放ち、勝利をもぎとった。

 ビデオ判定は今大会から導入され、9イニングで1度要求でき、成功した場合はもう1度だけ可能。今大会3度目のビデオ検証で初めて要求が通り、二塁走者の生還が決勝点となった。江井(えねい)監督は「うれしい気持ちとしんどかったという気持ち。(ビデオ検証は)どっちになるかよく分からなかったが、ツキもありました。粘って粘って我慢比べでした。あそこで引っくり返ったことが大きかった」と汗を拭った。

 殊勲打の入ケ町は前の打者の1番・渡辺(3年)が敬遠されたことで「なめられてるな、と思った。思い切ってスイングできた。まっすぐが来るだろうと思った」と胸を張り、ビデオ判定については「ネクストまで帰りかけたが、ベンチのみんなもセーフを確信していた。とにかく決めてやろうと思った」と集中力を切らすことなく自分のスイングを心掛けたという。