勝負の秋を前に、獅子の投手陣に〝黄信号〟がともり始めた。パ2位の西武は28日の楽天戦(ベルーナドーム)に2―4で敗戦。同日に3位・日本ハムがロッテ戦で勝ったため、クライマックス・シリーズ(CS)の本拠地開催権を巡る両軍の差は再び0・5ゲームとなった。2位死守へ一歩も退けない状況の中、ポストシーズンを見据えても不安材料が重なっている。

 この日は、防御率リーグトップの平良と〝左右2本柱〟として先発陣をけん引してきた隅田知一郎投手(27)を思わぬアクシデントが襲った。初回一死二塁で3番・小深田の投直を利き腕の左腕に受け、わずか12球で緊急降板。試合後、西口文也監督(54)は「骨にとかに異常はなさそうなのでひと安心です」と〝大事〟には至っていないことを示唆した。この日の登板を終え、防御率2・27でリーグトップに浮上した左腕は今季10勝8敗。CSでも先発の柱としてフル回転が期待されるだけに、状態は気がかりだ。

 不透明なのは隅田だけではない。プロ野球新記録の20試合連続ホールドを樹立したトレイ・ウィンゲンター投手(32)は、コンディション不良で9月7日に出場選手登録を抹消された。シーズン終盤やCSでの復帰を目指して調整を続け、23日には強めのキャッチボールを行うなど回復は進んでいるものの、依然として実戦登板には至っていない。

 一軍公式戦は29日のオリックスとの本拠地最終戦(ベルーナ)と、10月5、6日の敵地ロッテ2連戦(ZOZOマリン)を残すのみ。西口監督は、万全なら守護神・甲斐野の前を担う〝8回の男〟を欠いたままのブルペン再編も視野に入れる。CS本番まで残された時間はわずか。これ以上の離脱者は避けたいのが獅子首脳陣の偽らざる本音だ。