「大本命」に乗るのは、むしろ危険なのか――。ワールドシリーズ(WS)3連覇を狙うドジャースに、地元ロサンゼルスから忖度なしの〝逆張り警告〟が飛び出した。

 米紙「ニューヨーク・ポスト」は28日(日本時間29日)、MLBのポストシーズン開幕を前に最新のWS優勝オッズを紹介。米スポーツベッティング大手「BetMGM」ではドジャースが「+220」で断トツの1番人気となり、2番手ブルワーズの「+550」を大きく引き離した。今季100勝62敗で地区5連覇を達成し、ナ・リーグ第2シードから史上5例目の3連覇を狙う王者への評価は揺るぎない。同紙も豊富な先発陣や経験値を強みとし、優勝予想をドジャースに置いた。

 ところが同日、系列の地元紙「カリフォルニア・ポスト」のディラン・ヘルナンデス記者が真っ向から異論を唱えた。ドジャースか、それ以外の出場球団かを選ぶなら「賢明なのは他を選ぶことだ」とし、3連覇に賭けるのは「愚か」とする痛烈な論陣を張った。系列紙同士で見立てが真っ二つに割れた格好だ。

 根拠は豪華戦力の陰に潜む不安材料だ。大谷翔平投手(32)は今月、右腕などの不調で15日間の負傷者リスト(IL)へ入り、復帰後もレギュラーシーズン最後のジャイアンツ3連戦は12打数2安打、5三振。フレディ・フリーマン内野手(37)も右膝痛を抱える。9月は25試合で18勝したものの、同紙は対戦相手で勝率5割超だったのはパドレスだけで、その3連戦には1勝2敗だった点も問題視した。

 ヘルナンデス記者はドジャースについて「〝何か〟が必ずうまくいかない」とまで言い切る。数字上は群を抜く本命でも、短期決戦では健康状態も相手投手の質も一気にハードルを上げる。本命印の濃さと3連覇への安全度は同じではない。地元発の容赦ない警告が、王者の10月に冷水を浴びせている。