大金を積んでも、先発陣は再び〝解体〟――。歴史的な低迷に沈むメッツで、千賀滉大投手(33)の居場所がいよいよ消えかけている。米老舗誌「スポーツ・イラストレイテッド」の電子版「ON SI」は7日(日本時間同日)、今季の失敗を受けて再建へかじを切ったメッツが、2027年の先発ローテーションをどう組み直すべきかを特集した。

 巨額の戦力投資に見合わぬ惨状となったメッツは、3日のトレード期限までに主力を次々と放出して有望株を集め、事実上の仕切り直しに着手。先発陣もデビッド・ピーターソン、フレディ・ペラルタ、クレイ・ホームズを手放した。開幕時の先発候補6人のうち、残ったのはノーラン・マクリーンとショーン・マナエアだけ。千賀もすでにローテーションから外れている。

 同メディアが来季の柱に据えたのはマクリーンとクリスチャン・スコット。外部補強ではツインズのジョー・ライアンをトレードで獲得し、今オフのFA市場でパドレスのマイケル・キングと契約するプランまで提示した。5番手候補にもマナエアや若手の名前が並ぶ。

 だが、そこに千賀の名前はない。今季は先発で結果を残せず6月に救援へ配置転換。ON SIでは一時、DFAも選択肢として論じられ、7月のトレード期限前にも「最後のチャンス」と厳しい視線を向けられていた。期限直前には再び先発機会を与えられたものの、7月31日(同8月1日)のマーリンズ戦は5回途中3失点。放出を免れた後も、立場を劇的に変えるまでには至っていない。

 期限後は4日(同5日)、6日(同7日)のガーディアンズ戦でいずれも救援登板し、無失点と意地を見せた。それでも今回の来季構想で、千賀については「ブルペンへの転向が球団に残る最後の機会となるかもしれない」とされ、先発復帰を前提とした扱いではない。

 千賀は27年まで契約を残す。飼い殺し同然で残るのか、球団が年俸負担を覚悟して新天地を探るのか。かつて「ゴースト・フォーク」でニューヨークを沸かせた右腕は今、メッツ再建の青写真から最も遠い場所に立たされている。