快進撃に水を差す〝内紛説〟も、今は通用しないようだ。レッドソックスは6日(日本時間7日)、本拠地フェンウェイ・パークでホワイトソックスと対戦し、延長13回の末に12―11でサヨナラ勝ち。5度のビハインドを追いつく執念で8連勝とし、6月25日以降は実に31勝5敗となった。
吉田正尚外野手(33)も2安打をマーク。前日までに、6月24日(同25日)の借金14からわずか42日間で貯金11へ転じたのはメジャー史上初という記録も打ち立てており、現在は63勝51敗でア・リーグ東地区3位ながら、首位レイズを5ゲーム差で追う。
そんな絶好調軍団に、何とも妙な「内紛」のウワサが飛び交っている。発端はトレード期限前、2021年ドラフト全体4位で将来の主軸と期待されたマルセロ・メイヤー内野手(23)がジャイアンツへ放出されたこと。SNS上では、メイヤーとローマン・アンソニー外野手(22)の間にグラウンド外で確執があり、それがトレードにつながったとの臆測が拡散。一部ではアンソニーの負傷まで2人のトラブルと結び付ける話が出た。
だが、球団の野球部門トップが真っ向から否定した。クレイグ・ブレスロー編成本部長(45)は6日、地元ラジオ局WEEIの「グレッグ・ヒル・ショー」に出演。「ナンセンスという言葉が、まさにぴったりだと思う」と一蹴し「マルセロとロマンの間には、フィールド外で何の問題もない。これまでも問題はなかった」とクギを刺した。
米老舗誌「スポーツ・イラストレイテッド」の電子版「ON SI」も、この騒動を深読みする必要はないとの見方を示している。メイヤーは今季、打率2割2分、3本塁打、22打点、OPS・594。ボストンは左腕エリック・ミラー投手(28)らを獲得し、ブルペンを強化するという明確な狙いがあった。ブレスロー編成本部長も「野球上のトレード」だったと説明している。
もちろん、外部にレッドソックスの勢いへ意図的にブレーキをかけようとする勢力が存在する証拠はない。とはいえ、異常なまでの快進撃で注目が集中すれば、刺激的な話ほどSNSでふくらみやすい。強すぎるがゆえの〝やっかみ〟や足の引っ張りと映るのも無理はないだろう。
少なくとも今のところ、ボストンの勢いを止める「内紛」はグラウンドの外には見当たらない。












