巨人の戸郷翔征投手(26)が30日のヤクルト戦(弘前)に先発し7回1失点の好投も報われず、チームは3―4で逆転負けを喫した。

 自身初の来訪となった青森の地で先発マウンドに上がった戸郷。「チームは接戦を勝ち抜いているので、なんとかいい雰囲気に自分も乗れるように」と意気込んだが、初回からいきなり連打を浴びて無死一、二塁のピンチ。それでも後続を冷静に打ち取って無失点スタートとすると、その後も4回まで毎回走者を背負う展開となりながらも粘投を続けた。

 両チーム無得点で迎えた5回。一死走者なしの場面で打席に入った戸郷は相手先発・山野が投じた外角へのスライダーにうまく合わせると、打球は左翼の浅い所へ落ちて長打コースに。自らのバットでチャンスメークに成功すると、その後に松本が先制適時打を放ち、右腕は本塁へと生還した。

 直後の6回にはこの日初失点を許し、試合を振り出しに戻されて悔しさを爆発させていた戸郷だったが、その後の攻撃で女房役・大城が勝ち越しソロを放ち再びリードを奪取。その後は7回118球を投げ切りマウンドを降りると、ベンチでは思わず笑みをこぼした。

 勝利は目前となった試合終盤。3―1で迎えた8回に大勢が自身の暴投なども絡む不安定な投球で同点とされると、9回には守護神マルティネスが一死三塁の危機を招いてから遊撃・泉口の悪送球により勝ち越し点を献上。終盤のまさかの大波乱により戸郷の今季5勝目は幻となった。

 それでも戸郷は「僕も点を取られましたし、本当に中継ぎ陣の方はいつも僕の試合を締めてくれますし。いつも本当に感謝しかないのでね。ああいう試合ももちろんありますし、チームとして負けがついたのはすごく悔しいことですけど、自分の中で納得した投球を今日はできたので、すごく良かったかなとは思います」と仲間を思いやりながら、自身の手ごたえを明かした。