ドジャースが16日(日本時間17日)、本拠地でのブルワーズ戦に2―6で敗れ、同シリーズを1勝3敗の負け越しで終えた。打線がつながりを欠き、先発したスクバルは6回2失点(自責1)ながら敗戦投手となった。

 ナ・リーグ西地区の首位は安泰。ただ、2位に最大14ゲーム差をつけていた7月の勢いは失われ、この日終了時でとうとう7差まで〝半減〟した。トレード期限直前でタイガースから電撃獲得したスクバルは移籍後未勝利。投打の歯車がなかなかかみ合わず、ジリ貧状態が続いている。

 当然、162試合のシーズンでは好不調の波が必ずやってくる。2年連続でワールドシリーズを制した昨年までは、大谷や山本といった超大型契約で獲得した実力者たちが期待通りの活躍を見せてきたが、今季は様相が異なるという。米メディア「FANSIDED」は「ドジャースはカネがあっても必ずしもワールドシリーズに優勝できるとは限らないという事実を痛いほど思い知らされている」と痛烈に風刺した。

 中でもやり玉に挙げられたのは4年総額2億4000万ドル(約372億円)のカイル・タッカー外野手(29)、3年総額6900万ドル(約108億円=いずれも契約時)で加入したエドウィン・ディアス投手(32)の新戦力2人だった。

 タッカーは117試合の出場で打率2割3分2厘、11本塁打、54打点と低調。ディアスも右ヒジの手術で約3か月離脱し、直近の登板でも安定感を欠いて〝守護神問題〟が再燃する事態となっている。

 同メディアは「ドジャースがFA市場で明らかな失敗を犯すのは久しぶりだったが、同じオフシーズンに2件の失敗契約を抱えることになったようだ」と斬り捨て、タッカーについては「打線の補完役として1シーズン平均6000万ドル(約95億円)の年俸を受け取っているが、そのわずかな期待にすら応えられていない」とバッサリ。ディアスの15試合で防御率10・66という成績にも「到底許容できる水準ではない」と容赦なかった。

 2人の総年俸は計7年総額3億900万ドル(約491億円)に上る。同メディアは「3億900万ドルあれば、問題があるポジションでもかなりの安定感を得られるはずだが、ドジャースはオフシーズンの最悪の補強によって事態をさらに悪化させた。(テオスカー)ヘルナンデスやベッツといった主力選手たちのパフォーマンスが低下し、そこに不振のスター選手2人を加えてナ・リーグ球団として史上初の3連覇も危ぶまれる」とどこまでも手厳しかった。

 新戦力たちがつまずいても地区首位を走れるのは総合力の高さともいえるが、大型契約に釣り合わない成績は今後も批判の対象となりそうだ。