王者の座は、シーズン半ばを迎えても微動だにしなかった。米スポーツ専門局「ESPN」は25日(日本時間同日)、2026年シーズンが公式な折り返し地点となる今週に合わせ、全30球団のパワーランキングを発表した。頂点を守ったのは2年連続王者のドジャース。52勝29敗で前回に続く1位となり、ア・リーグ勢も含めたMLB全体の中で、なお抜きんでたチャンピオンチームであることを見せつけた。

 象徴的なのが、カイル・タッカー外野手(29)の不振すら「致命傷」になっていない点だ。同局は、タッカーが22日(同23日)の敵地ツインズ戦で背中のけいれんにより途中交代したものの、故障者リスト入りは見込まれていないと指摘。今季75試合で6本塁打、打率2割3分4厘、出塁率3割3分3厘、長打率3割7分4厘と主軸級の期待には届いていないが、「ほとんどの球団は、このような選手の低調な成績では持ちこたえられないだろう。しかし、ドジャースにとっては、そんなことは全く問題ではない」と評した。大谷翔平投手(31)らスターを抱え、故障や不振を吸収できる層の厚さこそ、王者の威厳そのものだ。

 上位ではブルワーズが49勝29敗で今季最高の2位に浮上。ブレーブスは48勝31敗ながら打線低調で3位に後退し、ヤンキースが4位、フィリーズが5位に入った。特にフィリーズは序盤に21位まで沈みながらトップ5へ返り咲き、長いシーズンの中で本来の地力を取り戻しつつある。

 対照的に沈んだのがエンゼルスだ。34勝48敗で29位にとどまり、ペリー・ミナシアンGM(46)の補強策も結果に結びついていない。マイク・トラウト外野手(34)が17日(同18日)の敵地ダイヤモンドバックス戦で一塁へ走った際にハムストリングを痛め、球宴出場が見えた矢先に復帰時期未定となったことも痛い。迷走感はぬぐえず、下位脱出の気配は乏しい。

 最下位は32勝49敗のロッキーズ。菅野智之投手(36)が打者天国のクアーズ・フィールドを本拠地に勝ち星を重ねて奮闘している点は救いだが、同局の評価は前回と同じ30位だった。レッドソックス戦では9回に7連打で劇的なサヨナラ勝ちを収めたものの、散発的な快勝だけでは総合力の低さを覆せない。折り返し地点の査定は、ドジャースの強さと下位球団の厳しい現実を、くっきりと浮かび上がらせた。