新日本プロレス23日後楽園大会で、NEVER無差別級王者・ウルフアロン(30)がYOSHI―HASHI(44)を撃破し真夏の祭典「G1クライマックス」(7月11日、米シカゴで開幕)への出場権を獲得した。デビュー年でのG1出場は2000年大会の鈴木健三以来26年ぶりの快挙。またも歴史に名を刻んだスーパールーキーは、団体の新体制発足にともなうリング外の〝野望〟を明かした。
Bブロックの1枠をかけてYOSHI―HASHIと激突したウルフは、ベテランの猛攻にさらされた。それでもカルマを巻き込み式の腰投げで切り返すと、逆三角締めに捕獲。レフェリーストップでG1への切符を手に入れ「今日のこの試合でプロレスラーとしてまた一つレベルアップしたように感じます」と胸を張った。
一方でこの日は団体の歴史にとって重要な大会という側面もあった。5月には親会社のブシロードが、全株式をテレビ朝日とサイバーエージェントに売却することを発表。譲渡日は30日のため、ブシロード体制で行われる最後の大会だったのだ。
テレビ朝日の連結子会社という新体制による興行は7月2日所沢大会からスタートする。本紙の取材にウルフは「テレビ朝日さんがオーナーになるのであれば、もっとプロレス以外のところでもプロレスの選手を表に出していってほしいですね。引退した後の選手だと試合がないわけで、若い選手がどんどん露出することが、プロレスを盛り上げていく上で一つ価値があると思うのです」と、リング外での変化に期待を寄せる。
メディアに出演し、プロレスの魅力を発信する役割はこれまでも担ってきた。「知名度も必要なスポーツじゃないですか、プロレスって。『この人とこの人が戦うんだ』ってところに興奮する部分もあると思うんです。僕はプロレスではまだまだつたない部分がたくさんあるのは分かってるけど、柔道時代から培ってきた知名度はあるというのは分かっているので」と、新体制ではより積極的な発信を誓う。
その上で「『徹子の部屋』出たいですね。なんていう言い方をすればいいんだろう…ごまかしが利かないですよね、あれは。さらけ出されるというか。プロレスを見ない人にも届くと思いますし」と、テレビ朝日の看板番組への出演を熱望した。ちなみに現役レスラーの同番組出演は、2016年3月の棚橋弘至と真壁刀義が最後となっている。
「もともと知っている人たちにプロモーションするのではなく、知らない人にアプローチしていくことが大事だと思うんです。ファンの方が、友達とかにおすすめしてっていうのもあると思うんですけど、つながりのないところに〝刺して〟いくのも大事ですよね」。プロレスを世間に広めるために、ウルフはリングの内外で進化を続けていくつもりだ。













