格闘技イベント「RIZIN.52」(7日、有明アリーナ)で、秋元強真(20)が元ベラトールバンタム級王者のパッチー・ミックス(32=米国)に2ラウンド37秒TKO勝ちで〝ジャイアントキリング〟に成功。そんな世界を驚かせた勝利の手の内を〝バカサバイバー〟こと青木真也(42)が明かした。
実績でミックスに大きく劣る秋元だが、戦ってみれば終始圧倒。開始早々相手のテークダウンを切ると、その後はスタンドで鋭い打撃を何発も叩き込んでダメージを与え、最後はダウンしたところをサッカーボールキックで追撃し勝利した。
その勝利を〝演出〟したとされるのが青木だ。試合に向けて約1か月にわたり個人練習を敢行し、秋元からも「寝技になっても…っていう自信ができたんで、思い切り打撃でいけました」と語られた。それから一夜明けて取材に応じた青木は「テークダウンとグラウンドのディフェンス〝だけ〟をやったんだ。それで相手のグラウンドは、絶対にしのげるってところまで上げたんだよ」と声をしゃがれさせた。
世界トップのグラップラーに対し、1か月という限られた時間で対策するのは難しい。そこで青木が選択したのが〝引き算の指導〟で「この試合に必要なものだけ提供することを意識したんだ」としてやったり。相手が狙う動きへの対応の中でも必要な練習のみに集中したとして「とにかく真面目に積み上げた。それが半歩前に出る自信につながって思いっきり打撃ができたんだと思う。『さあ組んでみろ』っていう強さがあっただろ?」とメガネを光らせた。
最大の勝因が秋元の打撃力なのは言うまでもない。青木は、自らとの練習成果で秋元がミックスのテークダウンを恐れず前に出ることができたために、思い切り殴れたと分析しているのだ。
少し青木に都合が良すぎる解釈な気がしないでもないが、このコンビに期待感が高まるのは事実。最後に今後、継続の可能性を問われると「彼次第…って言いたいけど、正直、俺次第かもな。俺がきついんだよね、体が」とつぶやき、自転車で新木場から走り去った。














