勝因は? 格闘技イベント「RIZIN LANDMARK 14」(6日、ゼビオアリーナ仙台)メインで行われたRIZINフライ級王座戦は、神龍誠(25)が扇久保博正を破り新王者となった。見る者を熱狂させた激闘は、なぜこの展開と結末になったのか。〝バカサバイバー〟こと青木真也(43)が鋭くメスを入れた。
試合は打撃戦で臨んでくる扇久保に対し、神龍が応戦しペースを握る展開が続いた。1ラウンド(R)には打撃を交錯させつつ組みついてバックを狙いながらテークダウンして打撃を打ち込み、3Rには鋭いヒジを頭部にヒットさせて大流血に追い込むことに成功。終始スピーディーな展開となったが、判定3―0で神龍が完勝し、悲願のベルトを腰に巻いた。
この展開について青木は「難攻不落の扇久保の組み技を、神龍が〝正面突破〟したのが勝因だ」とズバリ声をしゃがれさせる。そして「ようは今までみんな扇久保を〝作戦〟で超えようとして超えられなかったんだよ。それを単純に〝強さ〟で超えたっていうことだな」と説明した。戦術や対策を駆使して王者に挑んだのではなく、真っ向勝負に臨んだことが今回の結果につながったというのだ。
その理由を扇久保目線で読み解く。1R中盤にタックルから背後に回られコントロールされる展開があったが「あれで扇久保は他で勝負せざるを得なくなった。完全に組みで神龍に上回られたから。それで打撃戦をせざるを得なくなったんだ」と神龍が追い込んだ結果、扇久保は打撃戦を選択するしかなかったと解析。青木は「全ての局面で神龍が上回ったっていうこと。単純に前回の対戦よりもひと回り、ふた回り強くなったんだ。そして扇久保は年齢的に下がっていた。それがちょうど交差したってことだ」とメガネを光らせた。
自身も43歳で現役を続けているだけに、この日の扇久保に思うところがあったようで「扇久保は偉いよ。俺だったら『格が違う!』だのなんだの、言い訳を並べて見せ方を変えるのに、ちゃんと真正面から勝負したからさ…」とつぶやく。だが、珍しく殊勝なことを言ったかと思えば「あんなんじゃ俺みたいな立派な老害になれない。何やってんだって。扇久保、そんなんじゃお前、俺の高みまで来れないぞ!」とピシャリ。〝多分、そこには行きたくないのでは…〟というツッコミも許さず「そんなことより、闘魂スタイルはどうなるんだよ。あ、扇久保が継げばいいんじゃないか?」などと意味不明なことを口走り始めたので、そっと通話を終了させてもらった。













