元K―1世界3階級制覇王者の武尊(34)が格闘技イベント「ONE SAMURAI 1」(4月29日、有明アリーナ)で〝破壊神〟ことロッタン・ジットムアンノン(28=タイ)を相手に引退試合に臨み5ラウンド(R)2分22秒でTKO勝利し有終の美を飾った。この試合を〝バカサバイバー〟こと青木真也(42)が忖度なしにぶった切った。

 これ以上ない最後だった。引退試合で武尊は、昨年3月に敗れているロッタンと再戦。前回は試合直前の故障もありわずか80秒で敗れたが、今回は2Rに2回のダウンを奪った後、最終5Rにも2度のダウンを奪ってTKO勝ちした。

 この結末に青木は「文句を言うつもりで準備をしていたのに、完ぺきすぎて文句のつけようがないじゃないか! ケチをつける準備をしていたことを金屏風の前で土下座しておわびしたい気分だ」と声をしゃがれさせる。今回の勝因は武尊のコンディションにあったとして「最後だから無理やりにでもいい状態にしたんだと思う。あそこまで作れるのは立派。武尊のことは好きじゃないけどな」と賞賛しつつ、3年前にスパーリングで豪快にダウンさせられたことを根に持った。

 一方で敗れたロッタンについても、試合直前までONEと契約問題でもめていた中で体を作ってリングに上がったことを賞賛。「コンディションが悪かろうと意地でも立っていたロッタンとそれを仕留めた武尊。あの試合はそんな2人による最高のプロレスだよ」とメガネを光らせる。そして最後は「武尊は絶妙な年齢で引退するのも立派だ。おみそれしました。好きじゃないけど」と言い放ち、自転車で走り去るのだった。