ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32=大橋)が5月2日に東京ドームでWBA・WBC・WBO同級1位・中谷潤人(28=M・T)の挑戦を受ける。無敗の日本人同士によるスーパーマッチを前に、有識者が勝負の分かれ目を語った。

 元OPBF東洋太平洋バンタム級王者でトレーナーの椎野大輝氏(39)が18日、自身のYouTube「GACHIBOX CHANNEL」を更新した。17日に米ロサンゼルスでの合宿に出発した中谷の狙いを「パンチ力のアップもそうだけど、井上選手が速いのでスピードに対抗するすべとか、そういうのを伸ばしてくると思う。スピードとパワーのある選手とのスパーリング中心の調整に入ってくる」と分析。

〝打倒モンスター〟に向けた作戦として「ロングレンジ(遠距離)のやり合いで勝てると思ったら、そのままポイントゲームというか。どこかで倒れればラッキーぐらいの戦い方をして、そこの距離でちょっと難しいと思ったら、早めに(KOで)倒しに行くんじゃないかな」と予想した。

ちゃんと握手する井上尚弥と中谷潤人
ちゃんと握手する井上尚弥と中谷潤人

 椎野氏は、大注目の一戦に臨む2人の心理を「しっかり倒して文句なしに勝ったという結果が欲しいのは、お互いだと思う」と指摘。「井上選手が(判定勝利したムロジョン)アフマダリエフ戦が終わって『倒しにいかないことは、こんなに難しいんですね』みたいに言っていたと思う。倒したくなっちゃうんですよ、ボクサーって」と力説した。

 その上で「(気持ちのコントロールが)大事になってくる。倒しにいけばリスクが出てくるので。一発が命取りになる試合だと思う。井上選手も中谷選手もパンチがある」とし「だから本当に油断してはダメ。無理に倒しにいってリスクを冒すと(ポイントで)勝っていても逆転KOがある」と見解を示した。

 最後まで目が離せない最高峰の戦いとなりそうだ。