ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(33=大橋)が元世界3階級制覇王者・中谷潤人(28=M・T)との防衛戦(2日、東京ドーム)で3―0の判定勝利を収めたなか、海外では早くも再戦を求める声が上がっている。
米専門サイト「BAD LEFT FOOK」の編集長スコット・クリスト氏は同サイトで「井上尚弥と中谷潤人は我々が期待していた通りの実力を見せつけた。再戦が必要だ」と題する記事を掲載した。
記事では「井上と中谷は採点ミスやレフェリーの判断ミス、あるいは大げさな論争のために再戦する必要はない。実際、審判団は井上の判定勝ちをかなり適切に採点しており、レフェリーのロバート・ホイル氏はほとんど介入することなく素晴らしい仕事をした。我々が見たものについて、あまり大騒ぎする必要はない」と前置きした上で、次のように指摘した。
「しかし、依然として疑問点は残っている。中でも大きな疑問は10ラウンド(R)に起きた偶発的な頭部の衝突にある。この衝突により中谷の目の上に切り傷ができ、井上が必要としていた息を整えるチャンスとなった。中谷は勢いに乗り、井上が前半に築いたリードは縮まりつつあった。勢いは若い中谷にあり、彼は本当に自信に満ち溢れているように見え始めた。一方、井上は私がこれまで記憶している限り最も不安な状態に見えた」
続けて「決して井上を過小評価するつもりはない。彼は確かに踏ん張り、11Rと12Rで勝利を決定づけるなど、最後まで力強く戦ったからだ。しかし、今日の試合は別の展開になっていた可能性もある。判定による引き分けになるか、あるいは中谷が猛攻を続け、井上がダウンを喫していたかもしれない。井上は過去にダウンしたことがある。彼もまた、無敵ではないのだ」と主張した。
その上で「井上は依然としてトップレベルの選手だ。中谷は今日の敗北で、これまでの勝利に劣らずの実力を証明した」と両選手を称賛し「再戦が行われるべきだ。その理由は、今回の試合はそれほど素晴らしかったからだ。そして、再戦の方がさらに素晴らしいものになるかもしれないと私は思う」と再戦を熱望する。
最後に「井上対中谷の試合については、まだ疑問が残っている。良い意味での疑問だ。もしも、もう少し違う展開になっていたらどうだったかと思わせるような疑問であり、再戦を見てみたいと思わせるような疑問だ。なぜなら、彼らは素晴らしい選手であり、これほど可能性を秘めた対戦カードはそう多くないからだ」と力説した。












