横綱が再び休場の危機に直面している。大相撲夏場所(10日初日、東京・両国国技館)を控えた1日、横綱審議委員会(横審)による稽古総見が国技館で行われた。約5500人のファンが見守る中、横綱大の里(25=二所ノ関)は四股やすり足など軽めの運動をしただけで相撲を取らず。最後のぶつかり稽古が始まると、胸を出さずに早退した。
稽古総見で過去に横綱が相撲を取らなかったことはあるが、途中で帰るのは異例。横審・大島理森委員長(元衆院議長)は「若い人の成長を見守ることも責務」、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)も「最後に胸を出すと思ったけど。お客さんもいるし…これも自覚(の問題)」と苦言を呈した。ただ、今の大の里は自分のことだけで手一杯かもしれない。
昨年は連覇を含む優勝3回と圧倒的な強さを発揮したが、11月の九州場所で左肩を負傷して暗転。春場所は左肩痛が再発して序盤で休場し、春巡業も途中で離脱した。八角理事長は「何とか調整して出てきてほしい」と夏場所の出場を望む一方で、親方衆からは「中途半端に出て途中から休むぐらいなら、初めから休場してしっかり治した方がいい」との意見も上がっている。
仮に大の里が初日から全休すれば、入門後初めて。出場の可否の判断に注目が集まる。












